日記

鋭利な光が貫き美しく輝いていたそれはあっという間に汚れてしまい鈍くその存在を辛うじて主張するほどの存在へと成り下がった。光にかざしてもかつての輝きは蘇らない。大方のものはそれがかつてあったかも定かでなくなるくらいあっさりとくすみ、消えていく。遠くへ、できるだけ遠くへ、放物線を描いて消えたゴミ。遠浅の海が、何度もこちらを振り返りながら、さよならを唱えている。